キラウエアの温泉

キラウエア火山のあるハワイ島の南東は、プナと呼ばれる地域。“プナ”とは、「水が湧き出る」という意味である。ハワイ島の海岸線近くには淡水が湧き出ている小さなポンドが何ヶ所かあるのだけど、ここはキラウエア、火山と言えば温泉、アハラヌイ・パークのウォームポンドがある。温泉と言っても日本の温泉のように滾々と湧き出ているわけではない。ハワイ島の年齢80万年、その島の中でも新しいプナはまだ数万年しかたっておらず、隙間だらけの溶岩質の土地は水脈が出来るほどには地盤が固まっていない。けれどキラウエアの下には熱い溶岩がある。そこへ滲み込んだ雨が溶岩の熱で沸かされ、蒸気となって沸きあがってきて、ポンドの壁や砂地の底から滲み出ている。そこを探りあてて座っていると、じんわりと熱が伝わってくるのだ。もともとはフィッシュポンドとしてラグーンを堰きとめて作ったらしく、海からは常時海水が入り込んでくるのだけど、海水と混ざっても温かいのだから、けっこう熱い湯が滲み出ているはずである。

そこから程近いポヒキのビーチパークでは、波が押し寄せる岩場でさえ湯が滲みだしているところがある。このビーチパークの奥には、4~5人も入ったらいっぱいになってしまう小さな温泉がある。ここは淡水のポンドだが、やはり溶岩によって水が温められている。日曜日なのにめずらしく誰も入っていず、ちょうど陽の光が水面に緑を映して輝いていたので、写真を撮ってみた。
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このポヒキから、ハワイ島の東端クムカヒに向かってドライブしていくと、突然ジャングルが開けてあたり一面に溶岩が現れるところがある。カポホと言われるこのあたりでは、1960年の1月に突然溶岩が道路を押し上げて噴火し、カポホ・ヴィレッジはそれから1ヶ月で全て溶岩に焼かれてしまった。このあたりはイースト・リフトと言って、キラウエアの山頂から走る亀裂の上にあたるので、いつ噴火をしてもおかしくないところなのだけれど、噴火の盛んな頂上付近からは何十キロも離れているところだから、突然の噴火は大惨事だったに違いない。それでここは、温泉はあってもリゾート開発からは免れているのかもしれない。
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by guide_a_fuku | 2007-02-28 02:12 | Kilauea
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